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2019年02月28日

1期目がおわる

私が代表となり、喜納農場の1期目が今日でとりあえず終わります。無我夢中の1年でした。

この1年で感じたことは、現場の仕事を親が元気なうちに教えてもらうことも大事ですが、兎にも角にも事業承継、相続などを早く段取りし、いろんなパターンを想定しながら準備していたほうが良いということです。

事業承継、相続、税金、悩みに悩んで法人化当初は5キロも痩せてしまいました。事業承継ダイエット、効果はありますがオススメしません(内心痩せてラッキーと思ってますが)

沖縄は戦後創業した企業が多いので、世代交代も2代目が多いらしいのですが、事業承継の経験がないのでいかんせんうまくいかないところが多いと聞きます。また、家族経営の企業が多いようですが、跡継ぎがいない、社長が高齢のまま2代目を育てていないなどの問題も多いようです。あと、内輪揉めなんかも。

県外で何代も続いている家族経営の企業さんは社長さんが50歳ぐらいから事業承継の準備をはじめるそうです。そのため、事業承継がスムーズにいくとのこと。

うちは親は元気だけれども、もっと早くから取り組んでいればいろいろ出来たことがあったなぁなんて思います。というか、事業承継なんて名義でも変えたらスッといくものだと思っていました。が、そうは税金が許しませんね。法人化はしましたが、完全に事業承継となるのはあと5年はかかるかと思います。

家族のため、従業員のため、地域のため、業界のために身を粉にして頑張られてきた社長さん、いや、お父さん、早い次期から担い手にいろいろ教え、腹を割って話し、担い手が楽しい未来を想い描きながら親の後を継ぐことが出来るように整えてあげてください。我が家もそんなだったら事業承継ダイエットも2キロぐらいですんだかもしれません。

そして、2代目や跡継ぎさんも、ぜひぜひ積極的に動きましょう!親の背中を見てきて、親が守ってきたものを今度は自分が守りたい!など、きっとみなさんいろんな気持ちがあるかと思います。親に安心して任せてもらえるよう、一歩一歩頑張って行きましょう!

ちなみに、私は法人化すると同時に代表になりました。職人気質で豚を育てるのは天才的なのに、人を育てるのが下手な父。何にも教えてくれない。「現場に毎日いたらわかる。自分で勉強しれ。」と言われましたが、父も健在な今、たぶん私が今やるべきことは、父が苦手とする分野であろう。そこをポイントとして押さえれば、喜納農場での私の立ち位置も出来てくるに違いないと無我夢中でいろんなことに取り組みました。

お金のことを把握する、農場の未来のことを考える、そこから考えられる問題を解決していく(相続とか事業承継のアレコレです)、従業員にとって農場がどんな場になれるかを考える、データを取る、作業を数値化する、現場と経営を結び付けてポイントを掴む、現場の改善のためのミーティングや勉強会をする。

などなどやり過ぎて親との衝突は数えきれないほど。周りに理解してもらえないことが沢山ありました。苦しかった。今でもいろいろあります。が、私は農場のメンバーに恵まれており、みんなが嫌な顔一つせず支えてくれます。何かやりたいと言っても「良くなるならなんでもやってみよう!ダメだったら変えたらいいさ~ね~」といつも前向きです。みんな仕事を作業ではなくて「仕事」として捉えてくれています。農場メンバーには本当に本当に感謝でいっぱいです。

また、うちの場合は、親が職人気質と農業のどっぷり家族経営という性質上、私のような強引なパターンじゃないとダメだったろうなと思います。いや、もっと素直な人ならもっとうまくやれたかもしれません笑。とにかくこれから頑張って、いつの日か結果オーライに出来るよう精進していきたいと思います。

なんて、経営がなんたるやも分からないヒヨッコ跡継ぎの戯言でございます。さて、明日からが本格的な1期目のアレコレが始まる。頑張ろう。

1期目がおわる



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